取り組み

第21回拳ノ川小校内研修会

2011年10月12日

黒潮町立拳ノ川小学校

高知大附属小から高橋 真先生を講師としてお招きした校内研修会でした。高橋先生には、3・4年生算数複式の授業(上2枚写真)と講話をしていただきました。また、1・2年生算数複式の授業(下2枚写真)は、拳ノ川小の藤原教頭先生が行いました。

授業の後、「複式授業における”児童の学ばせ方”と言語活動の取り入れ方及び指導法」という演題で、高橋先生にご講話いただきました。「学習対象へ自ら働きかけようとする子ども」を育てることが大事というお話がありました。

そのために、問題提示の工夫(未完成のものを提示)や吹き出しの活用(思い描いたことを自由にかかせる)、既習の問題と未習の問題を混在させて提示することが有効とのことでした。また、「答えまで出せなくても、何をしようとしたのかを表出できる子ども」を育てるために、子どもの発表に「完全」を求めないことというお話がありました。
完全な発表だと、その他の子どもたちは、完全な聞き手になってしまいます。思考過程を大事にすることで、発表している本人は勿論のこと、それを聞いている子どもたちにも思考を促すことができるというのです。

教師が、「○○さんは、なぜこう考えたのでしょうか。」「○○さんの意見の続きをみんなで考えてみましょう。」と働きかけることによって、子どもたちがみんなで完全な答えを見つけようと、自ら意欲的に思考するようになるということでした。

これらは、複式の授業だけでなく、単式の授業でも大切にしていきたい視点だと感じました。


 

 

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